2014年1月23日、韓国コンテンツ振興院(KOCCA)と韓国ソウルにあるユビヌリ社が主催する「韓国スマホアプリの最新トレンド」と題するメディアカンファレンスが東京のベルサール八重洲で開催されました。
韓国で最近注目を集めるスマホアプリが多数紹介され、さらに日本と韓国におけるアプリビジネスについてのトークセッションも行われました。
そこから見えてきた今後のスマホアプリのトレンドと新たにリリースされたアプリをレポートします。
●ポイントは“グローバル展開”と“ポスト・ソーシャルゲーム”
カンファレンスで紹介されたアプリは音楽系、教育系、クラウドノート、広告プラットフォーム、翻訳プラットフォームなど多岐にわたりました。いずれも韓国では数十万規模でダウンロードされているアプリでしたが、
- グローバル展開
- ポスト・ソーシャルゲーム
韓国ではAndroidのシェアが高いにもかかわらず、あえてiOSから開発を進めたり、アプリ売り上げの9割はゲームによるものといわれている中で、積極的に次世代を見据えたサービスを模索したり、一足早くスマホのコモディティ化が進んでいる韓国ならでは、といえそうです。
●「すきま時間」を語学学習時間に!『英会話の公式』
“ポスト・ソーシャルゲーム”を見据え、いつでも、誰の手にもスマホがある状況を効果的に利用しようと「すきま時間」に着眼したアプリがメディアカンファレンスでも紹介された語学サービス『BeNative』です。そのシリーズの最新版アプリ『英語の公式』が1月下旬にリリースされました。

現在はiOS版のみですが、間もなくAndroid版もリリースされるとのこと。
アプリをダウンロードして会員登録をすると、1日1回、よく使われる英語のフレーズと解説が無料で届きます。ただし、無料で閲覧できるのは当日のみ。学習をサボってしまうと翌日には有料になってしまいます。毎日コツコツ続けるモチベーションを維持するための心憎い仕掛けです。

また、ネイティブの発音が聴ける短い動画も多数収録されています。無料で視聴できるものもあるので、実際に試してから購入することができます。
さらに、録音機能がついていて、ネイティブと自分の発音を聴き比べることも可能です。正しく発音できているかどうかは自分ではなかなか判断できないものですが、聴き比べてみると一目瞭然ならぬ「一聴瞭然」。上手に発音できていない箇所がはっきりわかります。

開発元のSMATOOS代表、Alan Moonsoo Kim氏は
これからのスマホアプリはユーザーにどのように時間を使わせるのか、それを考えて開発する必要がある
と語っています。
朝起きて間もないひと時、電車で移動している間、友達を待っているわずかな時間、などなど、忙しい現代人にもちょっとした「すきま時間」は案外多く存在します。そんな時に語学学習はぴったり。わざわざテキストを持ち歩くのはちょっと…という人でも、スマホアプリなら気楽にいつでもすきま時間を学習時間にすることができそうです。
●『英語の公式』韓国での評判
『英語の公式』は一足早く、昨年12月に韓国でリリースされていますが、SMATOOSゼネラルマネージャー矢野恵介氏によれば
毎日同じ時間にフレーズが届くので習慣化しやすい
フリー部分だけで十分勉強になるほどのクオリティ
録音機能がすごくいい!
といった声が寄せられているとのこと。
「やらなくては!」と思いつつ、これまでなかなか語学学習が続かなかった方は一度試してみる価値がありそうです。
●『BeNative』今後の展開
今回リリースされた『英語の公式』は間もなく台湾、中国でもリリース予定で、さらに今後は中国語、韓国語学習アプリの開発も検討されています。
LINEゲームをはじめ、日本でブレイクしている韓国製のアプリが増えていますが、今後は台湾の人気アプリが実は韓国製だった!ということも増えてくるかもしれません。
ますます韓国アプリ事情から目が離せませんね!
『英会話の公式』(カテゴリ:教育)
ダウンロード: http://goo.gl/vx2kDa
料金:無料 (アプリ内課金対象あり)